【頭頚部】 (頭から頚までの症状)
【頭痛の分類】
頭痛は大別すると1.機能性頭痛と2.症候性頭痛に分けられます。
1.機能性頭痛
頭痛の80%以上はこのタイプですが、医学的には原因がよくわからないのが実状です。
さらにA.偏頭痛 B.緊張型頭痛 C.群発性頭痛に分けられます。
2.症候性頭痛
脳などの疾患が原因で起こる頭痛を指します。これは当院では対応できないので、大きな病院での精密検査をおすすめしています。
【機能性頭痛の症状】
A.偏頭痛
●激しい、ズキズキとした拍動性の痛み
●痛みは片側が多い
●発作と発作の間は無症状
●吐き気、嘔吐などを伴うことがあります
B.緊張型頭痛
●重く、締めつけられるような持続性の頭痛
●痛みは両側性
●頭痛の程度は軽度~中等度
●肩こり、目の疲れ、体のだるさ等を伴うことがあります
C.群発頭痛
●片目、側頭部が強烈に痛む
●眼瞼結膜充血、眼瞼下垂、眼瞼浮腫、
前頭部や顔面に汗をかく、涙がでる、鼻水や鼻づまり等を伴うことがあります
【機能性頭痛の原因】
3種類に分けられる機能性頭痛には共通の原因があります。
それは日常での悪い生活習慣などで頭部が前倒しになってしまっていること=不良姿勢です。
成人の頭部の重さは5Kgぐらいあり、骨盤の真上(身体の中心軸上)に頭部がきている状態が一番安定している状態です。しかし重い頭が前倒しになると、バランスは大きく崩れるので、首から肩周辺と頭部の筋肉が緊張することで支えようとします。この筋肉が緊張し過ぎると、頭部全体を守るように配置されている筋肉の動きが悪くなるので、頭部がしめつけられるような重い頭痛がおきてきます。この状態が長時間経過すると、凝りや痛みとなり、ついには頚の後にある関節に牽引力が働くため、骨の配列が乱れてしまいます。そうなると神経や血管にも牽引力が加わり、しびれ・麻痺・脳圧亢進・頭痛・耳鳴り・吐き気・脳血管疾患などと症状が悪化していきます。また、頭部が前倒しになると、心臓から頭部まで伸びている血管が牽引され、血流の速度に不均衡が生じ、正しいリズムで血液が流れなくなるので、脈を打つような不快な痛みもおきるのです。
【当院の頭痛へのアプローチ】
まずは歪んだ頚の骨の歪みを矯正します。しかし、頚の骨・背骨が乗っている骨盤が安定しなければ根本的な原因を取り除くことはできないので、骨盤の矯正も行います。土台である骨盤が安定すると過剰に緊張していた筋肉が本来の柔軟性を取り戻すことができるようになります。そして不安定だった頚も安定し、頭部全体を守るように配置されている筋肉の動きも良くなり、頭部をしめつけるような緊張性の頭痛もなくなります。また、不良姿勢が改善されれば、神経や血管のへの牽引力がなくなり、血管内の血流がスムーズに流れるようになるので、偏頭痛や他の様々な症状も改善していくわけです。
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